緞帳工程
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緞帳工程Ⅰ
原画決定
幾度となく、協議を重ね1枚の原画を製作します。
緞帳が収められるホールの色調、風土、演目、そして未来。
そうしたイメージを1枚の原画に折込みデザインをしていきます。
配色
無数の色糸から原画の色に基づき、組み合わせる緯糸(よこいと)に必要な色糸を選別していきます。
複雑な原画になると色糸は約1,000色を使用、組み合わせられた緯糸5,000色を超えることもあり、配色作業が難航する時もあります。
しかし、この配色作業は1人で行わなければなりません。
色の見え方、感じ方、緞帳の完成予想などが人それぞれ違うからです。
それゆえ、配色作業は経験豊富な熟練が受け持つ、重要な作業のひとつです。
拡大
巨大な1枚の緞帳を織り上げるために原寸大に下絵を描いていきます。
このとき、緞帳完成時の縮みを予測して縦横の比率を調節して拡大します。
淡い濃淡などの複雑な図柄なども緞帳完成を予想して細かく、指示を書き入れていきます。
撚糸
配色の時に組み合わせた配色表を基に何百色の色糸を組み合わせ、撚り合わせていきます。
合わせる色糸は、緞帳の大きさ、組織により異なります。
最低4色で組み合わせ、多いときには10色以上におよぶときもあります。
緞帳工程Ⅱ
製織
織下絵に従い、織り上げていきます。
すべてが手作業であるため、模様によっては1日に、ほんの僅かしか織れないこともあります。
縫製
模様や色によって折り返して織る技法を用いるため、「はつり」と呼ばれる隙間ができます。
「はつり」はすべて手作業で閉じられます。
裏張り
防炎加工を施した後、緞帳の歪みを抑えるために、丈夫で薄い9A帆布(はんぷ)を特殊ボンドにて貼り合わせていきます。
仕立て
緞帳の取付け方法により異なりますが、主に裏地を縫い合わせ、上部にちち紐(綿製布)を強固に縫い合わせます。
緞帳を吊る方法それぞれに対応した縫製加工を施します。
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